偏頭痛薬、特にエルゴタミン製剤は依存性の高い薬です。また、製剤に含まれる無水カフェインも、さらに高い依存性をまねきます。使い方を間違えると、頭痛薬が頭痛を引きおこすことになってしまいます。これを薬物乱用頭痛といい、最近とくに増えている頭痛です。
■薬物乱用頭痛
薬を服用しているうち、今までの量では効かなくなった。あるいは、まだおこっていないけど、頭痛がおこりそうな予感がする。そんな理由で鎮痛薬やエルゴタミン製剤を飲み続けると、脳が痛みを感じやすくなったり、反動的に血管が拡張してしまったりします。こうなると、かえって頭痛は重くなってしまい、また頭痛薬を飲むという悪循環に陥るのです。
まず、自分が薬物乱用頭痛になっているかどうかを認識しなくてはいけません。エルゴタミン製剤を飲んでいる場合は、月に10錠までが限界。それ以上飲んでいる人は、依存症になっていると考えた方がよいでしょう。
治療するには、原因となっている鎮痛薬を断薬(薬断ち)しないことには、治りません。なかなかひとりでは難しいので、信頼できる医師のもとで、慢性頭痛の治療を受けましょう。頭痛薬は、鎮痛薬やエルゴタミン製剤から、トリプタン系製剤と予防薬やサプリメントなどに切り替えます。一時的に頭痛がひどくなり、効かないと不満に思うこともありますが、原因薬剤を断ち、薬物乱用頭痛を消して、始めて本来の頭痛の治療にかかれるのです。
薬物乱用頭痛を予防するには、鎮痛薬はできるだけ単一成分のものを選び、使用は1ヶ月10回まで。月に数回以上服用する場合は、無水カフェインの含まれていない鎮痛薬を選びましょう。
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