偏頭痛は、脳の血管が拡張し、炎症をおこしているためまわりの神経が刺激されておこりますが、その誘因は人によって違います。偏頭痛の誘因には、以下のものがあります。
・ストレス(緊張)からの開放
・ホルモンバランスの乱れ
・アルコールや特定の飲食物
・人込み、騒音、まぶしい光、香水などのにおい
・睡眠不足や寝過ぎ
・疲労
・空腹
・低気圧や寒さ
■偏頭痛のメカニズム
偏頭痛がおこる仕組みについては、まだすべてわかっているわけではありません。発生メカニズムとして、現在いちばん有力視されているのは、三叉神経血管説です。
<三叉神経血管説>
ストレスなどによって脳が刺激を受けると、脳の血管周囲にある三叉神経が刺激されます。すると三叉神経の末端から、神経伝達物質が血管に放出されます。この神経伝達物質は、血管拡張作用をもつサブスタンスPなどで、結果、血管が拡がり周囲に炎症がおこって、頭痛がおこるという仕組みです。
■女性ホルモンと偏頭痛
偏頭痛は、実は思春期を迎えるまでは男女差がありません。しかし思春期以降、女性は男性の4倍も偏頭痛に悩むこととなります。このことから、偏頭痛と女性ホルモンには深いかかわりがあることが分かります。
女性ホルモンには、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)があって、生理周期によって大きく分泌量が変わってきます。分泌されていたエストロゲンが急激に減ると、血中のセロトニンという脳内物質も急減し、その結果血管が拡がって偏頭痛がおこるのです。
そのため、女性の偏頭痛が多いのは生理の1日目前後。偏頭痛が始まる時期もしくは頻発する時期も、11~13歳ごろ、初潮の前後や初潮が始まる2~3か月前だったという人が多いようです。
「今まで分泌されていたエストロゲンが急激に減る」というのが偏頭痛の誘因ですので、妊娠中(血中エストロゲン値が高いまま)や閉経後(血中エストロゲン値が低いまま)は、治まる人も多い偏頭痛。ただし、閉経直前は、血中エストロゲン値が安定しないため、治療薬による偏頭痛のコントロールは難しくなります。
■偏頭痛をおこす飲食物
偏頭痛と飲食物は、たいへん関係が深いと言われています。ある食品をとると必ず偏頭痛がおこるという人もいて、そういう場合は、原因となる飲食物をとらないよう気をつけていれば、偏頭痛をおこす確率がガタンと減ります。ただし、日本人の普段の摂取量から考えて、あまり関係のない飲食物もありますので、神経質にならずに対処しましょう。
・アルコール類(赤ワイン)
・チョコレート
・チーズ(熟成)
・ハム・ソーセージ・サラミ
・柑橘類
・ナッツ
・人工甘味料(サッカリン・アスパラギン酸など)
・グルタミン酸ナトリウム(うま味調味料)
このほかにも、以下のものが偏頭痛の誘因となります。
・血管拡張薬(狭心症の薬など)
・カフェインの摂り過ぎ
日本人の偏頭痛と一番かかわりが深いのは、やはりお酒でしょう。私の場合、ワインは白を飲むことが多いうえ、グラス1杯くらいしか飲まないので、あまり偏頭痛の誘因とはなりませんでしたが。
■ダイエット偏頭痛
空腹による低血糖は、頭痛の誘因となります。ブランチ(朝食兼昼食)や朝ごはんを食べずに登校・出社する習慣、極端なダイエットは低血糖となり、偏頭痛を引きおこします。きちんとした食習慣を身につけ、運動でカロリーを消費してダイエットをしましょう。
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