頭痛は大きく分けると、他に原因がなく頭痛が持病の「一次性頭痛」と、脳や体に病気があっておこる「二次性頭痛」の二つになります。「一次性頭痛」には、頭痛の代表格「偏頭痛」「群発頭痛」や「緊張型頭痛」があります。「二次性頭痛」は、「命にかかわる頭痛」のため、充分に対処に注意しましょう。
■偏頭痛はこんな頭痛
女性に多い頭痛で、成人の約8%が偏頭痛に悩んでいます。
痛みが頭の片方に偏っていることが多いため、一般的には、偏頭痛と書きますが、医学用語では「片頭痛」と書きます。またズキンズキンとかガンガンと、痛みが脈打っていることも多く、しばしば吐き気を伴ないます。日常生活が続けられないほどの痛みで、マッサージ・入浴・運動などをすると、よけい悪化します。頭痛の「前兆」として光が見えることもあり、光や音に過敏になります。遺伝病ではありませんが、 母親が偏頭痛の場合、子どもの半数は偏頭痛になります。
何らかの理由で拡張した頭部の血管が原因で、血管のまわりに炎症を伴っているせいだとも言われています。
■緊張型頭痛はこんな頭痛
頭痛の7~8割はこの緊張型頭痛で、日本では成人の22%、およそ2200万人が悩んでいます。
男女とわず中高年に多く、頭が締めつけられるように重くなって、だらだらと痛みが持続します。頭痛の頻度はさまざまで、いつおこるとも決まっておらず、すぐおさまったり、ずっと連続して続いたりします。肩コリや顎関節症を伴なうことが多いのですが、日常生活への影響はさほどではなく、仕事は続けられます。
偏頭痛と違って吐き気や嘔吐、音や光に対する過剰反応は原則としてなく、頭部の筋肉の緊張や精神の緊張からおこる頭痛です。
■群発頭痛はこんな頭痛
毎年一万人に一人、20~30歳代の男性に多い頭痛です。いったんおこり始めると1~2ヶ月間の間、連日のようにおこりますが、だいたいは一日一回、一時間前後でおさまります。
片側の眼やこめかみのあたりがえぐられるような激しい頭痛で、じっとしていられず頭をかかえてころげまわる患者さんもいます。睡眠中に起きやすく、痛みで目をさますことも多い頭痛です。頭痛の間は、痛む側の目が充血したり、涙が出たり、鼻水が出たり、汗をかくなどの症状がありますが、偏頭痛と違って吐き気や嘔吐はほとんどありません。
原因ははっきりわかっていませんが、偏頭痛と同じように「血管が拡張して痛むため」と考えられています。
■命にかかわる頭痛
頭痛の中には、放っておくと生命が危険にさらされる恐ろしい頭痛もあります。いつもと違った頭痛や急に襲ってきた頭痛は、脳の病気の可能性があるので、すみやかに医療機関を受診しましょう!
頭痛がおこる脳の病気には、脳腫瘍、くも膜下出血、髄膜炎など。脳腫瘍とくも膜下出血は、毎年3万人程度発生しており、早めの診断と治療が望まれます。
次のような症状の場合は、脳の病気を疑いましょう。
1. 今まで経験したことがないような頭痛
2. 突然の強烈な頭痛
3. 1週間~1ヶ月の間にだんだんひどくなる頭痛
4. りきんだり、頭を振るとひどくなる頭痛
5. 高熱がでる頭痛
6. 麻痺やしびれ、けいれんなど、神経の異常を伴う頭痛
7. 意識があやふやになったり、訳のわからないことを口走ったりと、精神の異常を伴う頭痛
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